10月26日(月)「サロン しのはら」が開催されました。
今回のイベントは小説の朗読でした。
ゆずっこの会 中森はるみさんにより、山本周五郎作「鼓くらべ」が語られました。
鼓の腕を競う商家の娘と老絵師のやりとりが切々と語られ、その臨場感に聞き手が引き込まれて行きます。
朗々と文章が読み上げられ、登場人物ごとに変わる声の色合い、情景がありありと目の前に展開して行きます。
約30分。読み終えたあとの会場には、静かで深い余韻が残っていました。
クライマックスで老絵師が娘に語りた言葉が印象に残ります。
「芸術は人の心を豊かにし清らかし、高めるために役立つべきもの、競い合うものではなく・・・」
これはノーベル賞を受賞された大村智博士が大村美術館を創るきっかけになった言葉です。
大村智さん、山本周五郎さん、ともに郷土を代表する文化人が鼓くらべで繋がっていたのですね。
とても良い時間を過ごす事が出来ました。
イベントのあとはいつものように各自思い思いの時間を過ごしました。
お点前も好評です。
まだ未体験の方は次回是非お試しください。
最後は「甲州弁ラジオ体操」。
●次回のご案内
11月13日(金) 「キノコの写真とお話」 (吉津伸司さん)
11月23日(月) 「コーラス & みんなで歌おう」
12月11日(金) 「LPレコードを真空管アンプで聴く会」 (鈴木幸男さん)
皆さまのご来店お待ちしております。
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